コラム 満開の桜が咲いてくれると信じたい あの日、自分がどうしていたか、忘れることはないだろう。仕事はお休みをとっていて、初めて行く場所に一人でいて、あの瞬間、初めての道を歩いていて、帰れなくなって。避難した先の、背中をつけた体育館の壁の冷たさとか。一人でいる自分に声をかえてくれて、一緒にいてくれた母娘とか。固定電話を貸そうとしてくれたおじさんとか。そういう意味でも、あの日のことを忘れたりはしない。 2020年3月11日 1 0 日々のこと