楽しくご飯を食べられることは幸せなことだ
日陰で北風でどんどん体が冷えていくのを分かっていながら、そこでお昼をとる。
別に外で一人でお昼を食べていても、なんの抵抗もない。
むしろ一人になれる場所を探した結果がこれだ。
そして、それは別に自分だけではない。
オフィス街のお昼時、真夏と真冬以外はいたるところに一人の姿がある。
職場でお昼を食べることは、単に食べ物を摂取しているだけで食事の楽しさはほぼない。
どうにかいい時間にしたくて、だから一人で外に出る。
下に視線を落としてタイルを数えながら、なにをしているんだろうかと時々思う。
自分の好きな食べ物を持ってきたところで、それはむなしい。