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小さな声がよく聞こえる耳があれば

たとえば、植物の声は小さいかもしれない。


聞き慣れている、植物と仲良しの人にはそうではないかもしれないが、たぶん、小さい。
赤ちゃんのように分かりやすく泣き叫ばないし、ご機嫌ななめにもなったりしないから、泣いているのか喜んでいるのかわかりづらい。



元気がなければしおれてしまうし、元気があれば葉の緑が深くなる。
それは、結果だ。声を聞き逃した、聞き分けた結果だ。



じゃあ、自分の声ならさぞ聞こえるのだろう、だって自分なのだから、とも思うがそうでもないのが難しいところだ。



なぜ悲しいのかわからなかったり、ささいなことで怒ったり、嬉しいはずなのに喜べなかったり。心の声は、聞こえているようで聞こえていないこともある。
体がなんとなく不調な気がするが、気のせいにしてしまったり、もう少し大丈夫だろうと無理を重ねてしまったり、体の声はないがしろにされがちだ。



小さな声に、もっと耳をすませる練習をしよう。