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風の音を聞きながら頁をめくる音を聞く

すぐ横の窓の外をずっと見ていた。



大きなけやきの木ともみじの木が目印のお店は、遠くからでもあそこだと分かり、立派な梁のある古い建物の中は落ち着いた灯りで少し暗くもあり、ご飯が出てくるのを待ちながら横にある窓の外は対照的に明るい。



ちろちろを梢の影ができた日だまりに揺れていて、音は聞こえないのに想像できる。
何も考えずにぼうっと外を見ていたら、いい匂いが近づいてくる。