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あの子が弾くピアノを飽きずに見ていた

地元の駅に着き、めっぽう広いロビーに出ると正面にアップライトピアノが置いてあり、小学生くらいの女の子がこちらに背を向けて弾いていた。

もちろん、ピアノなんて置いてなかった。
近づいてよく見てみたかったかひとを待たせていたのですぐに離れる。
女の子のピアノは上手だった。

実家で夕方のニュースを見ていると、まさにその駅が出てきて驚いた。
あのピアノは寄贈されたもので、どうも今日、小さな発表会があったようだ。
自分はそれが終わった後に通り過ぎたらしい。

自由に弾けるピアノが駅にある光景は豊かだ。