あの時のおじいさんだと顔を見合わせた
雨に降られる前に、だろうか。
開店と同時に、スーパーは人であふれて活気がある。
曇りがちでそんなに暑くもなく、梅雨冷えの商店街で、期間限定で古本屋さんを開く。
迫ってきた戸越八幡神社一箱古本市に向けて、商店街のみなさんに一箱古本市はどんな感じか紹介する。
立ち寄ってくれる人に、見覚えがあった。以前にもここでやっていた時に、来てくれた人だ。
本が好きだと言って、近くに本屋さんがないことを悲しんだ。
浴衣姿の子供達が歩いて行く。
気づけば、もう夏休みが近い。
一箱古本市の準備のひとつとして、携帯とにらめっこしながら折り紙を折る。
商店街で買ってきた大福を食べる。
のんびりとした時間が流れる商店街の古い建物の下で、平和だなぁと呟きたくなる。
戸越八幡神社一箱古本市に向けて