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晴れますようにと二人のために願う人が大勢いる

商店街のアーケードを歩いていると、なんとなく違和感を感じた。
その理由は、頭上の飾りだった。
七夕飾りになっていたのだ。



長いアーケードに次々と、少しづつ違う飾りが下がっている。
最初は気づかなかったが、その下がっているもとをたどると、それは竹だった。
まさかと思って、地面側に目をやる。
柱に巻きつけられたそれは、やはり竹だった。



こんなに立派な竹に飾られた七夕飾りをずっと見上げながら自分は歩いていたのかと気づいて、なんだか感動してしまった。