心配させてしまって肩身が狭い思いをしている
電話させてしまった。
一度は帰った後輩が戻ってきて仕事をやり直そうとするのだから、仕方ないのかもしれないけれど。
それを見ていた先輩Aが、チームが違うせいでフォローできず、既に帰っていた先輩Bに「困ってそうだけどあの子」と連絡し、つまりその困った後輩である自分に、先輩Bから心配の電話がかかってくることになった、というわけである。
だいぶ長い間、電話がどこかで鳴っているような気はしていたのだが、まさか自分とは思わず、気づいたのはやり直し終わって、そろそろ帰ろうかと鞄に入れっぱなしだった携帯を取りだした時だった。
後輩は、先輩同士でそんな連携が自然にされ、電話がかかってきたことに、むしろ驚いた。
しまったとさえ思った。
先輩の下で仕事をするようになってから、しまったと思うことが多い。
仕事の内容で怒られるというより、心配させるようなことをしてしまったという、しまっただ。
長年、一人で仕事をしてきたせいだろうか。この一人は、先輩も後輩もいなかった一人だ。
先輩ってこういうものなのかと、社会人になって二桁になったくせに思っている。
ちょっとは自分に置き替えて考えてみたらいいのに。