朝起きた瞬間は、なんでもできるような気がしていた。
今日は昨日の自分とは違う。あれもこれもやるんだ。
そんなふうに、カーテンを開けたら良い天気だったから、単純な自分はそう思う。
そう思っていたのに、朝とまったく変わらない部屋を眺めている。
すごろくなんて、最後にやったのはいつだろう。
アナログ版も、もちろんゲーム機でもよくやっていた。
大きな数字がでると嬉しい。赤い「1」だと苦笑い。
それでも、必ず「1」ぐらいは進んでいる。
「6」にばかり気をとられているだけだ。
一気に進む日ばかりを追い求めなくたっていいんだ。