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傷ついても泣かないから気づかないなんて

驚くほど、見ていないものだ。

 

 

 

長く愛用していた鞄の一部が破れていたことに、なかなか気づかなかった。

毎日使っていたのに、まるで気づかなかった。

 

 

見ようと思わなければ見えないものの、なんて多いことか。

 

 

傷ついていた鞄を前に、私はひどい見落としをしていたんじゃないかと、身近な人のことを思い出して途方にくれているのだ。