コラム 黄金の並木になることを知っている 陽が当たる場所と当たらない場所が、一目瞭然だ。 鮮やかな黄色を羨んだり、青い自分に悲しくなったりするんだろうか。 そんなふうに感情をつけてみたのは、単なる人間としての自分だ。 銀杏はそんなことは思わずに、ただ懸命に子孫を残そうと生きているだけだ。 毎日なにをすればいいのか明確で、この先もなにをすればいいのか明確で、こうやって人の目を楽しませたりもして。 そんなことを並木を歩きながら思う。 2018年12月9日 1 0 日々のこと