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かちゃりと立つ音にさえ気がはなやぐ

紅茶のカップ一つでも、お茶を飲むひとときを大切にしているかしていないか、分かるものかもしれない。

 

 

なんでもないカップを使っているからと言って、大切にしていないなんて言えないことは重々承知だけれど、
なんでもないカップを使っていないだけで、そのテーブルの上はふわりと様変わりするに違いないし、
そのひとときを、より大切にしようと、時々は思いだせるのではないか、
思いだすことは大切なんじゃないかと思う。

 

 

ついつい、忘れてしまうのだから。
大切にしていたはずなのに、簡単に忘れてしまったりするから。