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当たり前は当たり前じゃない。忘れないように。

皮のブックカバーに針を通すのは、けっこう硬くて大変だった。
不器用なのも相まって、時間内に刺繍できたのは、たったこれだけ。

 

 

花の出来損ないみたいな、いびつな印。

 

 

それでも、出来なかったというのではなく、出来たと言いたい。
当たり前なことでも、それは出来たのうちに数えていいのだ。
今日も、朝一人で起きて、お弁当を用意して、ごみを出して、通勤電車に乗って、仕事をして。

 

 

出来たことが、こんなにある。
だからそう、この皮のブックカバーはなんだかんだと、もう使いこんだ皮になってきている。