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トンビが空から見守っている

ぐるりと首を回すと、三方を山で取り囲まれている。

 

 

その木々の上をトンビが風に乗っている。
その姿を見るのが好きだ。

 

この地に来ると、気づくと上を見上げながら歩いている。
トンビを見つけられないと不安になるくらいだ。

 

 

そして一方は開けている。
海があるからだ。

 

 

大きな一本道の先は長く、けれど、もう輝く波の頭が見えるようだ。