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いつまでも飽きないことの一つかもしれない

自分は話すことが好きみたいだ、とその人はいう。
昔はそんなに好きじゃなかったんだけれど、と。

 

 

好きだとは言っても、楽しい会話じゃないと意味がない。
たまに、自分のことばかり話してそれが楽しい、みたいな人もいるけれど、大概は会話のやりとりが楽しいのだ。

 

 

でもその楽しさは、心のシャッターを開かないと得られないもので、気づいたら開いていた、という相手もなかなか得られない。
その相手に選ばれるとは光栄だ。もちろん、こちらもシャッターは開いている。

 

 

ちょっと帰りに話してこうかとなったけれど、本好き同士だったのでなんとなく本屋に寄ってしまい、思い思いに本棚を物色していたらあっという間に時間が経っていた。

 

 

結局、話さなかったねと苦笑したので、でも本とたくさん話したからいいんじゃないかと返したら、なるほどと笑った。