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山と暮らす街が落ち着く。海と暮らす街に憧れる。

今のご時世、社員旅行というものは、どれぐらいの会社でされているのだろうか。
少なくとも、友人たちの会社では、どこもやっていないようだ。

 

 

図らずも、今年は母の生まれ育った県にある温泉地が旅行先だったのだが、去年は父の生まれ育った県の山のふもとが旅行先だった。
不思議な連続である。しかも、今年は母の実家のすぐ近く、私にとってもなじみ深いところにも寄る。

 

ということで、東京から高速に乗って私の実家のインターを超え、母の実家にいくルートを通っていくという、なんとも縁深い旅行となった。
聞かれてもいないのに、あそこが祖父母の家なんですよ、と同僚に話してしまう。

 

実家の景色も好きだけれど、幼少期によく訪れた地のせいか、祖父母の家の近くにも似たような郷愁を覚えてしまう。
バスの窓の向こうの景色ばかりを追いかけていた。
あの見慣れたギザギザの山が好きで、山間に広がる街の景色が好きだと、何度も思ってしまう。

 

そんなことをしていたせいで、私は自分への約束をうっかり失念してしまった。