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背筋がしゃんとする色と形をしている

こういうのに弱い。
できれば、その家の戸を叩いて、これはいったいなんですか?と聞きたくなる。
が、そんな勇気はない。

 

おそらく、お祭り用の飾りだ。
毎年、この時期になると見るから。
見るたびに、本当はもっとよく観察してみたいけれど、玄関先でそれもできずに退散する。

 

お祭りとしたら、それは何かの願いだ、祈りだ。もしくは感謝だ。

 

朝起きてテレビをつけると、騒然としていた。
北の地で、大規模な地震が起きていた。
そこは仲間の故郷でもあり、同僚が暮らす地でもあった。

 

 

祈りの形を思いだし、形にはなくても胸の中でいつでもそれは作りだせるはずだと思って、私は私のやるべきことに向かって家を出た。