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きっと雷の子が暴れているんだと思うのは最近読んだ本のせい

夜、不意にカーテンの後ろからゴロゴロと轟いた。
雷だ。

 

カーテンを開けてみると、空がとても明るい。
音もなく空が発光して白い。そして、私は口に出さずに数を数える。

 

数える間もなく、お腹に響く雷鳴。近い。
小学生の頃か中学生の頃か、もはや定かではないが、光ってから音が鳴るまでの時間で距離がわかると習ってから、それは習い性みたいなものだ。
まだ、遠いから大丈夫だ、と思ったりする。こういう時に、勉強は活きていると思う。

 

 

さすがに近くで雷鳴が轟くと怖かったりもするが、あんまり空が明るいので、部屋の電気を消してカーテンを開けてみた。
満月の時もそうした。

 

 

夜でも世界は明るい。
夏の明るさ。