コラム 瞬きする間に星空が消えて欲しい 短冊に願い事を書いて。 と今、手渡されたとしたら、私は何も書けずに固まってしまう気がする。 もちろん、願い事が無いわけではけっしてない。 むしろ、誰かに何とかして欲しいと思うくらいに願っていることはある。 流れ星が、私のためだけに、ゆっくり流れるよ。 と今原っぱに連れていかれたとして、私は何も言えずに流れ星をゆっくり見送ってしまう気がする。 もちろん、願い事ならしっかりある。 あるけれど、たぶん、本当に願っていることほど、私は口にできない。 それはもう、よく分かっている。 七夕 2018年7月7日 0 0 季節のこと