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簡単な計算ほど指を折って数えてしまう

なくなってしまうもののことを考える。

 

お気に入りのお店だったり、場所だったり、コミュニティだったり。
そこなぜお気に入りだったかと思えば、もちろんその場所を作りだしている人達が好きだったからもある。
それと、そこにいる自分のことも好きだったからじゃないか、とも思う。

 

平日、あの冷房が効きすぎたフロアでろくに人とも会話せずにパソコンの画面を睨んでいる自分と比べて、なんて私は楽に息をしているのだろう。

 

 

なくなってしまったものを数える。
そこにいた自分が好きだった。
けれど、それは戻らない。

 

そればかりを数えないでいたい。