ぼんやりと空っぽになっていくのが分かった
半日ファスティング&ヨガに参加した。
プチ断食のことだ。
ヨガを挟みながら、近所で緑が深い神社やお寺にお散歩に行く。
曼荼羅塗り絵で無心になっていく。
ここ最近の私は、食べ過ぎだ。
不思議なもので、朝から夜まで、ほとんど空腹を感じなかった。
感じた時は、梅干しを口に含む。それが、驚くほど効果的だった。塩分がいいのだと言っていた。
でもこれも、一人で家でやっても絶対にできない。
他の人と一緒に、ある程度、遮断された空間でないとできないことだ。
奈良に有名な断食道場があり、そこでは一週間行うという。
それだけの長い期間だと準備期間や副食期間もあり、一か月ぐらい山にこもるという。
ほとんど寝ているので、冬眠だと言っていた。
お腹の中に何もなくなるせいか、とても眠かった。どんどん、ぼんやりとしていった。
終了時間を迎え、本当に驚いたのだが、家に帰りたくないと思った。
もっと断食したいと思った。けれど、家に帰ったらすぐに食べてしまうことも分かっていた。
なぜか。
情報であふれているかだ。キッチンはあるし、美味しそうな本はあるし、テレビをつけたら一発だ。
日頃、どれだけ、洪水のようにあふれた情報に触れているかがわかった。
私の体の中に入っているのは、食べ物だけじゃない。
家でこんなに何もしないで、ただただぼんやりと冬眠に近づいていくことなんてできない。
曼荼羅には、大地と空と太陽と植物が見えた。