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主人公の心の軋みが私の胸の奥から聞こえた

木漏れ日が眩しかった。
いつまでも、ここにいられたらいいのに、と思った。

 

このまま時間が止まればいいのに、と本気で思ったことがあった。

 

朝なんて来なければいいのに、と本気で思ったことがあった。

 

このまま目が覚めなければいいのに、と本気で思ったことがあった。

 

どれもこれも、本やらドラマやらで聞いたことのある台詞だった。

 

あの台詞は台詞じゃない、誰かの本心だったのだ、とその時初めて思い知った。