コラム 手から逃げたコップが華奢な音を立てる 彼女は、帰ったら二人ぶんの夕ご飯を用意して、洗濯して、大変だわ!という顔をしながらも、幸福感がにじみ出ている。 私は彼女の顔が見られずに、そうかそうか、と黙って頷いた。 例えば、うちの食器類は一つずつしかない。 コップだけは割れた時に困るので、同じものをもう一つストックしている。 そんな話。 2018年4月25日 1 0 日々のこと