時計は永遠を刻んでなんかいない
私は菩薩様なんかではない、ただの人間だから、何度も何度も私の大切な人生の一部を不当に人に奪われれば怒る。
時間だ。
生きることは、時間を無くしていくことだ。
時は金なりとはよく言ったものだ、と痛感したのは、大学受験の時だった。
仕事だって同じだった。
限りある時間の中で、できるだけ最良なパフォーマンスをする。それが仕事だ。
それが出来ないと、まわりの人の時間を奪う結果に繋がるのだ。
とは言いつつ、休みの日、私はぼんやりとしてばかりいる。
それは時間を無駄にしてやしないか?と思って、ほとんど家を留守にしていた。
けれど、最近思う。
ぼんやりと、雲を眺める。
それはけっして、時間を、ただ失っているだけのひと時ではない。