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落ちても、何回もスタート地点に戻って、やり直したじゃないか

小学生の頃、校庭にあるタイヤで、よく、タイヤの上を飛んでいく遊びをした。

 

硬いタイヤもあれば柔らかいタイヤもあって、柔らかいタイヤはバランスをとるのが難しかった。
タイや同士の間隔が狭いところもあれば遠いところもあって、遠いところを飛ぶのは難しかった。

 

私が、気持ち悪くなるまで何かを食べ続けてしまうのは、自分の体形なんてどうなってもいいと思っているからだ。
私が、職場のイベントをおざなりにしているのは、自分なんてどう思われてもいいと思っているからだ。

 

新年度になって、新しい人が入ってきて、私はぺしゃんと潰れた。
潰れたのは、私が、生きていく中で欲しいものをその人が持っていたからだ。

 

けれど、私は潰れる必要があるのか?
そうさせているのは、自分のせいなんじゃないか?

 

帰る電車の中で、しきりに自分に問い続けた。
びっくりするほど、その問いは途切れることなく続いた。

 

 

 

タイヤから落ちないように、飛んで遊んでいたことがある。
生きていくことも、たぶんそれと似たようなことをしている。

 

上手く生きなければいけないと、思ってしまっている。
思ってしまって、そう出来ていない自分を、自分で責めている。