
思わず足を止めてしまい、つまずく
実家の市内では桜の名所として名高い、城址公園がある。
帰ってきてから、近くの公園やら神社やら、桜が見える方に向かって歩きまわった。
城址公園は近くはないが、夏日のような陽気の中、足を伸ばした。
たどり着くと、想像していたとおり、人々であふれていた。
シートを敷いて、みんなみんな、嬉しそうに上を見上げて楽しんでいる。
見上げれば、桜の枝の後ろに青天が広がっている。
東屋に座っていると、たまたま車で通りかかったという市外の親子連れが、地元のおじいさんと話していた。
おじいさんは、この城址公園の謂れを話し、桜を褒められると嬉しそうにしていた。
いつまででも、ここに座って見ていたいと思った。