Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/owan02/okomeya.jp/public_html/wp-content/plugins/revslider/includes/operations.class.php on line 2854

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/owan02/okomeya.jp/public_html/wp-content/plugins/revslider/includes/operations.class.php on line 2858

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/owan02/okomeya.jp/public_html/wp-content/plugins/revslider/includes/output.class.php on line 3708
桜のその横と下の満開を棄てたくない - 毎日をむすぶ/\お米や
Top

桜のその横と下の満開を棄てたくない

桜に群がるように、どこの公園にも、並木道にも、人があふれていた。
素晴らしい晴天だ。無理もない。
特に、小さな子供連れの多いこと。多すぎて困った。

 

後ろから、随分と短いピッチで走ってくる音が聞こえた。
私を追い越して行ったのは、二、三歳の男の子だった。
走っては立ち止まるを繰り返す彼を、母親が走って追い越して行った。

 

これは危ないな、と思って、私は道の逆側に行こうと、立ち止まった彼を追い越そうとした。
けれど思いのほか彼はすぐに走りだし、結果的に、私は彼の足を引っかけるようにしてしまい、彼は転んだ。

 

後から思えば、なぜ私は前から追い越そうとしたのだろう。後ろ側から行けば良かったのに。

 

助かったことに、彼は泣きだしたりはしなかった。
きょとんとした真ん丸の目で、私を見上げただけだ。
それが、堪えた。

 

母親も、彼が勝手に転んだと思ったのか、私には全く注意を払わず、彼に立つように促すだけだった。
それもなんだか、堪えた。
私は、「ごめんね」と彼に謝って逃げ出すように去ってしまった。

 

 

満開の桜にばかり目がいくが、そんなことはない。
雪柳も木蓮も満開だ。

 

満開なのだ。