バカヤローと海に向かって叫びたくなることもある
他人は、自分とは違う人間だ。
何を考えているかなんて分からない。
そんなことは知っているけれど、じゃあ信じないで生きていくのか?
人を信じないで生きていくとしたら、
いったい、この生きていくという面倒な作業に、
いったい、どんな意味があるのだ?
と思うから、もちろん、信じながら生きている。
けれど、人を信じて仕事をしてはいけない、という教訓を、今の職場でその行動で以て私に教えてくれた人がいた。
もう信じるものかと思うのに、そう思うほどに私には火の粉が降りかかってくる。
積もりに積もった鬱屈が出口を求めて、結局、私は私に痣を作った。
けれど。
けれど、そんな私に気付いて、それとなく私が帰るのを見計らって、帰り道で私の気持ちを聞いてくれて、
私が思わず道で声を大きくしても、迷惑がらずに聞いてくれて、
そんな先輩がいるから、だから、
信じてもいいいかな、と思えるのだ。