コラム いい加減に青い色は卒業したい いい天気だった。春だった。 燦々というのが似合うような太陽の光を浴びる果物を見ていると、こうあるべくしてあるのだ、という気がしてくる。 太陽の恵みを受けて、美しく色づき、甘く熟す。 人間だって、そう遠からず。 天気がよければ自然と明るくなって外に出たくなる。 内にこもらず、外に外に開いていけば、何か一つでも自分の身に降り積もるものがあるだろう。 そう分かっていても、帰り道、日向から日陰の道に変わると、途端に弱気になる。 何度も何度も、行ったり来たり。 あの果物たちの彩色が羨ましい。 2018年3月4日 1 0 日々のこと