六つの色違いの白玉
指折り数えたら、今日で半年も書き続けているらしい。
半年。六つの月。
最初はもう少し真面目に書いていたと思うのだけれど、毎日だとどうしても日記のようになってしまっていることは自覚している。
浮いたり沈んだりの日記。
でも、少し前の日記なのに、全く書いた時の自分の気持ちすら忘れていて、自分で読み返してみても興味深い。
それが、太古の昔から脈々と書き続けられてきた日記の魅力だろうか。
祖母は、家族の誰にも、日記だけは見せなかったという。
明るくて、ちょっと用があって訪れたお客さんに対しても、玄関ではあきたらず、お茶でも飲んでいってよと誘い、お土産を持たせてしまうような祖母だったが、日記だけはけっして見せなかった。
その日記を棺に入れて見送った、叔母から聞いた。
そんな祖母の血を継いでいる。