コラム ここから先の信号が一向に青にならない あ、信号機だ、なんて思ったりした。 タルトの上に載っているフルーツが、それぞれ三原色を担って私を見上げた。 平日に休みをもらうと、普段カレンダー通りに働いている私にとっては、そこは全く知らない世界だ。 いつも行くお店が全く違うように見える。 いくらなじみのお店でも、そこでは私は異端児で部外者で不自然だ。 でもお昼を過ぎ、月が青い空に上りだし、辺りが真っ暗になると、もうそこは私がよく知る世界だ。 私は世界に溶け込んで、何食わぬ顔で青になった信号の下を通って家に帰る。 2018年2月27日 0 0 日々のこと