Top

安全な井戸などない

うっかり井戸を覗き込んで、覗き込んだのはいいけれどそこは干からびていて、

挙句に乗り出しすぎて真っ逆さまに落ちてしまったような、そんな気持ちで家に帰る。

 

 

そんな日もある。

 

 

なみなみと水があふれて喉を潤せる井戸もきっとあるはずだ、と信じてみたいけれど、

一度騙されると、それはもう棘になって、抜こうと相手が苦心してくれなければ、

抜けるほど人は柔らかく無い。