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時計の音が小さくする部屋にいる

光が踊っていた。

 

電車に乗って、駅からも離れ、住宅街に隠れるようにしてある小さなお店にスコーンを食べに行った。

 

二階のイートインスペースは明るくて暖かくて、どのテーブルにも本が並んでいた。
その本は、私が好きな本ばかりだった。

 

遠い街に好きなお店があることは、なんて心強いんだろう。
思いついた時に行けない歯がゆさは大きいけれど、行こうと決めた夜はわくわくした気持ちになる。