身近な先達がやれやれと肩の荷を落とす
父の勤続年数を聞く機会を得た。
聞いて思わず「お、お疲れ様でしたっ」と頭を下げてしまった。
当たり前だが、自分とは比べ物にならない年月だ。
私が生まれる前から働いているのだ。
当たり前なのに、驚いてしまった。
聞けば、会社でも最古参になっているらしい。
ついでに、あとはもう悠々自適生活の予定が引き留められることになったらしい。
それと比べて、自分はたったこれだけの年数でもう逃げ出したくなっているわけだ。
だましだまし操縦はできるけれど、よくわからなくなってきた。
とにもかくにも、永遠に父には追い付けないなぁと上を見上げた。