台所に立つと檜の香りがする。

少し前から、今使っているものより大きなまな板が欲しくて、少し高めだったが買ってしまった。
自立するし、フックにかけられるまあるい穴も空いていて、理想的なまな板だったのだ。

最近では、木以外でできたまな板も多い。
そちらの方が手入れしやすく、使いやすい点もあるだろう。
けれど、私はどうしても木がいいと思ってしまう。

野菜を切っていて気持ちがいい音がする。
早速、白菜をまな板に並べた。そうそう、この広さが欲しかったのだ。

子供の頃にお手伝いに立つ台所には、木のまな板だったから、それが刷り込まれているのだろう。
そのうち、竹でできた笊も欲しい。