早くコタツに入りたい
大晦日の午後から実家に帰ることにした。
その前に、さて掃除でも、と思ったが、ガスコンロを綺麗にしただけで、あとはテレビを見てしまった。
残念ながら曇り空。
晴れないと、てきめんにやる気をなくす性分のため、帰省することすら億劫になってきてしまった。
けれど、一人でいても部屋は寒いだけだし、食べ物も整理してしまったので、仕方がない。
実家に置いておくことにした本を抱えて電車に乗った。
実家まではほとんど一本で帰れる。
読書タイムだ。帰省するたびに、持っていく本を選別する。
年末と年始に読みたい本はなんだろうと考えながら選んだ。
そんな一年になりますようにと願をかける。
いつもなら、なかなか座れない電車だが、びっくりするほど人がいない。
もう皆、あたたかな家で年越を迎えようとしているのだろう。
私はと言えば、ぎりぎりまで落ち着かないものだ。
珍しく、帰ったら父とお酒が飲みたいなぁと思っている。