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あのコートを探しながら歩く街

何度か行ったことがある。

上層階のお店にも、会社の先輩たちと一度だけ行った。

値段も高いがとても美味しくてびっくりした。まだまだ私は若かった。

 

展望台にはのぼったことがないが、その下の街は度々訪れる。

その街には、とても大切な人が住んでいる。

 

大切な人だか、まだまだ私には会う準備ができていなくて。

偶然その角を曲がったら遭遇しやしないかと、ありもしない確率を少しだけ心配しながら、その街を歩いてしまう。