Top

甘い玉葱になるように

あっちもこっちも、うまくいかない日というのは、あるものだ。

肩を落として暗い道を帰って行く。

 

 

こんな日に家に帰って夕ご飯を作っても、たぶん美味しくならないのだ。

誰かがいれば聞いてくれるだろう愚痴やら弱音は、例えば、玉葱を刻む手つきからじめじめと味噌汁に染み出して、それを一人で啜って、また身体に戻ってしまう。

 

 

だから、温かい、人が作ったご飯を食べに行くことにしよう。