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糸で虹を編む

普段、針と糸を使うとしたら、ボタンつけくらいなものだ。
それも上手とは言えない。

 

母が作ってくれた、幼稚園の連絡帳入れやら、鍵盤ハーモニカ入れやら、捨てられずに実家にとってある。
家には、年代物のミシンがあった。結婚した時に持ってきたらしい。
ガタガタと動かしている横にくっついて見ていた。

 

図書館の横にあった、小さな洋裁屋さんによく寄っていた。
歩くのもままならない狭い通路を挟んで、たくさんの布が置いてあって、好きな柄を探すのが楽しかった。

 

そんな私だが、最近、少し刺繍に興味がある。
と思っていたら、布への刺繍を飛ばして、革のブックカバーに刺繍する機会を得た。

 

びっくりするくらい不器用が発揮されたが、なんとかワンポイント入れることができた。

 

手作りの自分だけの革のブックカバー。
育っていくのが楽しみだ。
それまでには、もう少し自分の刺繍の腕も上がっていて欲しい。