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第二回戸越八幡神社一箱古本市のこと④

懇親会に残ってくださった店主さんたちと囲むテーブルは、それは壮観だった。
商店街から買いだしてきた惣菜やお菓子に加え、宮司さんの差し入れの冷えたビールに日本酒、奥様のチャーハンといった手料理。
しまいには、テーブルには隙間がなくなっていた。

 

毎年毎年、懲りない。いつの間にか日暮れが早くなっていることに、驚くことに。
あっという間に辺りは暗くなった。
けれど、七星珈琲店さんがちょうどいいランプを持っていて、パラソルの下に吊るしてくれた。
びっくりするほど、ぴったりで。キャンプのような雰囲気で。気の置けない店主さんたちと楽しい時間を過ごした。

 

そして、当然のように、来年の話をしていた。
三回目。誰もが、当然のように。

 

一箱古本市に出会ってから、顔見知りがどんどん増えた。
どこの一箱古本市に出かけても、知り合いの店主さんが私を見つけてくれた。
またどこかで。いつもの言葉で、皆さんを見送った。

 

 

懇親会後、後片付けを終え、実行委員の二人と見守り役の三人で、少しだけ飲んだ。
ただただ、すごい一日だったと振り返った。一日中、幸せだった。

 

昨年の第一回からの変わりようを喜び合った。
一箱古本市だけではない。自分たち自身も。

 

来年はきっと、もっと素敵なことが起きていると話した。
本当にそうなる気がしてならなかった。

 

そして、三人で神社に向かった。
八幡様に向かって、三人で合わせて二礼二拍手。
今日のお礼を精一杯お伝えして、一礼した。

 

始めと終わりに、八幡様へお参り。
こうして、第二回戸越八幡神社一箱古本市は閉幕した。

 

笑顔で手を振って別れた。
ただただ、嬉しかった。