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いつかの100冊

夏も過行く最近だけれど、夏の本屋に行くと各出版社の「夏の100冊」が並んでいたりする。

 

この小さな冊子が私は好きで、ついついもらってきてしまう。
そして、思いだしたことがある。

 

大学生時代の就職活動期に履歴書に何か書けるネタはないかと思って、本屋をふらふらしていて思いついた。
夏休みの間に「夏の100冊」を読破するってどうだろう、と。
(大学生時代は夏休みが二か月もあった。今思えば夢のようなことである)

 

結果はまぁ……達成できなかったけれど。

 

でもこの時に初めて三島由紀夫を読んで、今まで触れたことのない文章の美しさに驚いたんだよなぁ。

 

そして今思ったのだ。
このコラムで紹介した本が100冊になる日がくるかもしれないと。
そう考えると背筋が伸びる。